ドロヘドロ6巻あらすじまとめ。ネタバレあります
煙が表紙です。
福山とカイマンはベンチで休憩する。あと数時間でブルーナイトが終わるのだ。黒い家から悪魔達が出ていくので二人は手を振る。
能井はその頃、心の飼い犬のグラグラを使って心を探し無事見つける。恵比寿は藤田のパートナーに応募していたことがわかった。
煙の魔法でニカイドウ達は屋敷まで移動させられていた。煙がニカイドウに質問しようとすると、悪魔たちが挨拶にやってきた。
レアな時を操る魔法使いであるニカイドウに名刺を渡しにきたのだ。
そして黒い家でパートナーの契約の儀式が行われることになった。拘束されて無理矢理連れてこられたニカイドウ。アスが影からニカイドウを見つめる。最強の悪魔のチダルマが契約を執り行った。
ブルーナイトが終わって5日、鳥太は煙のパートナーが現れてしまったので落ち込んでいた。煙のパートナーの話はニュースとして取り上げられ、連日放送されていた。気分転換に外出すると、煙の敷地内で殺人事件があり煙の部下が殺されていた。煙が現場を見に来て、鳥太に捜査を任せる。煙の屋敷には、煙のパートナー目当てであちこちの記者が侵入しており、心と能井が掃除に追われていた。藤田や恵比寿に話を聞き、わかったのは死んだのは部下ではなく変装した記者で、ニカイドウの隠し部屋まで近づいていたが酔っぱらった煙のケムリの勢いで落下死したのだった。記者は魔法をかけ部下に変装していたが、もともと魔法で体を改造しており、魔法が重複してかかっているとまれに魔法がきかなくなることがあるらしい。つまり魔法が効かないカイマンは魔法が重複してかかっていることがわかった。
カスカベ博士はカイマンの居場所を言うよう拷問されていた。13は頭がキノコになっていて何も見えない。ジョンソンは片足がキノコ。先生はキノコ。ジョンソンは先生を羽根の間に隠していた。拷問室の脇はニカイドウの部屋になっており、ニカイドウもまた監禁されていた。ニカイドウは悪魔によって契約書を体内に入れられ、徐々に契約書が肉体と一体化し始めていた。そうなるまで煙は監禁するつもりなのだろうと話す。一体化したらどうなるかはわからないが別人になりそうな気がすると言う。
カイマンはとあるビルにいた。手に血がついている。手を洗わねばと何故だか間取りのわかる通路を歩き、ドアを開けようとすると、直感的に開けてはいけないと思う。ドアは勝手に開き床には死体がある。通路の電話が鳴り、カイマンが受話器をとるとよく聞こえない、そして息ができない。ドアからはさっきの死体が立って出てくる。
そこで目が覚めたカイマン。レストラン丹波のベッドだ。寝る気にならないと外にでると社長がついてきた。社長がカイマンに色々聞き、カイマンに記憶がなく、誰が魔法をかけてこんな姿にしたのかわからないとカイマンが答える。社長はカイマンを手伝ってやると言う。なんの得が無くても福山を助けてくれたから。そして社長は十字目で知ってるやつがいると教えた。
過去、魔法訓練学校で給食の早弁をする会川。相棒の栗鼠が変な奴らと一緒にいたと聞き、栗鼠と取引をしている十字目をおっぱらう。会川は十字目とつきあうなと言うが、魔法が少し出る会川に比べて栗鼠は全くでない、なので十字目のようなものと生きていくしかないという。会川は頭痛がすると言っていなくなる。回想終わり。
栗鼠は会川の住所すら知らない。とりあえず記憶を頼りに、十字目の研究施設があるというベリスに行く。
カイマンは社長に連れられて刑務所に来ていた。お得意さんだったが、もうすぐ死刑になるため死ぬ前にパイが食べたいと手紙が来たらしい。刑務所は地獄に一番近く、地獄の業火で蒸し暑い。客は清水という名で、今日死刑執行される予定だそうだ。清水の罪は悪魔んじゅうという安っぽいお菓子を作ったせいで、悪魔への冒涜行為によるものだ。カイマンが清水を口の中に入れると、口の中の男にお前は違うと言われるが、栗鼠だと気付き死んだはずと驚く。清水はカイマンの十字目にも気づき、ボスに言われてきたのかと言い、水をすくうように手のひらを上にして左右でくっつけようとした。手には人の顔のような模様があり、左右くっつくことで全貌がわかりそうだった。しかし時間切れとなり天井から悪魔が清水を飲み込みに来る。カイマンは清水の手を失えないと一緒に吸い込まれそうになるが、アスが助けに入る。アスはニカイドウが煙の屋敷にとらわれている助けてやってくれと言って消える。
カイマンは煙の屋敷に行こうとする。社長に煙とは何者か聞くと、色々なビジネスを手掛ける大物で悪魔の友人も多く、邪魔者はキノコにする危険な男だと教えてもらう。6年前マステマという巨大な都市がケムリに包まれ、すべての生き物がキノコと化すDEATH茸事件を引き起こしたと言われている。何があってそうなったのか詳細は不明のままだそうだ。カイマンは煙の屋敷に単身乗り込もうとするも、実は翌日煙の屋敷にパイ屋のワゴンを出すことになっていたので普通に侵入できた。
一方拷問部屋。ジョンソンは普通のゴキブリの友人ができていた。しかも手錠をはずしてくれるゴキブリ。博士はニカイドウの扉も開けようとするが、間に合わなかった。
眠っているニカイドウを前にチダルマと煙。チダルマの情報網に時を操る魔法使いのことがひっかかったのは不思議だなと煙が言う。マスクはアスが作ったものだとばれた。チダルマがニカイドウのために新しいマスクを作り直した。
煙は心や能井等を集めた。心がブルーナイトの会場で落ちていた栗鼠が身に着けてたボディを見せる。そして煙は契約書と一体化し心を支配されたニカイドウを連れてきた。藤田は松村が死ぬ原因になったニカイドウをパートナーにするのは反対と言うも、契約したから問題ない、その分トカゲ男を恨めと言われてしまう。
煙屋敷内の公園で藤田が落ち込んでいると恵比寿が慰める。そこにジョンソンやカスカベ博士が食料奪いに焼き芋屋を襲っていた。藤田が恵比寿を変身させ焼き芋屋を助けようとするが、ケムリが足りなくて上手く変身できなかった恵比寿。藤田の銃を持っていた博士が銃で恵比寿をかばう藤田をねらうと能井と心が来て制圧される。心がとどめをさそうとすると、ホールで世話になった博士だと気付きトドメをさすことをやめる。
鳥太はニカイドウを呼んでいびっていた。そして煙の半生を描いた映画を見せる。煙は気が付いた時にはキノコに囲まれていて、両親らもキノコに変わったようだった。煙はキノコを食べて生き延びていた。そこへ人さらいがきて、赤ん坊の煙を廃工場へ連れていった。廃工場では魔法の使えない下級魔法使いが、中級上級魔法使いをさらって無理やり魔法をださせ、それを売っていたのだった。煙は9年働かされ、衰弱してケムリが尽きると川に捨てられた。死体として悪魔に地獄に捨てられたが、運命に怒った煙は死なず、2年後には地獄にキノコの森を作って生き延びていた。チダルマら悪魔に地上に戻され、廃工場を破壊し、とらわれていた魔法使いは逃がした。その中に天神というものがおり、煙に礼をしたいと言った。そこからが煙のファミリーの始まりだった。20年経ちファミリーが大きくなった頃、腕のいい魔法使いばかり殺されて生首を持っていくという事件が続いていた。煙の仲間が次々と2年で80人も殺された。目に十字模様が入っているやつらが犯人だという。天神が居場所をつきとめマステマにあるアパートだと煙に伝える。心と能井が向かうが罠にかかり致命傷を負う。天神は死んでいた。胸騒ぎがした煙がマステマにきていたので、心と能井に変わって十字目と対決する。気が付くとマステマの町の何もかもキノコに変わっていた。あの十字目の男もキノコになっただろうと思ったが、首のない男がドアの向こうに消える姿を見たのだった。
その映画が終わると後ろに煙が立っていて、時を操る魔法使いを探していたのは6年前のこの事件の真相を知るためだと言った。
その頃カスカベ博士らは能井の魔法で元の姿に戻っていた。
魔のおまけ
魔法使い向けの茶館のお話。空腹虫はここからできました。
いかがでしたでしょうか。
チダルマが登場しました。彼も最後まででてくる主要メンバーです。最強の魔法使い煙と最強の悪魔チダルマのコンビです。
そのチダルマの力でニカイドウの人格が変えられてしまいました。契約の破棄ってできるんでしょうか。次のブルーナイトまで4年待たないとニカイドウは解放されないのかな。カイマンとの友情(愛)の力で覚醒できるのかな・・・
時を操る魔法使いを探していた理由はDEATH茸事件での十字目ボスの生死でしたね。十字目なので魔法はほぼ使えないにも関わらず、煙にライバル視されるほどの強者です。謎は深まるばかりで面白いですね。
それではまた次回に。