漫画「バトリの息子」53,54話 読んでみました あらすじまとめ

漫画アプリ・ピッコマにて連載中の「バトリの息子」

オリビアとビロは相性がいいみたいで仲良さそうですね。バトリ大公がとても不穏です。


53話

前夜祭でもりあがるギボル。オリビアは楽しく踊っていて、それを微笑ましく眺めるビロ。すると大公が飲みすぎて倒れ、卑しいと呟きながら使用人に運ばれる。ビロとオリビアは目があい、オリビアは微笑む。オリビアは鳥かごの中の鳥のようで日々息が詰まるように感じていた。出身があまりよくないため陰口を言われること、夫の気性、娘に会えないこと。ビロは高貴な貴族として生きていくのはどうなのか聞かれ、愛情を求めると害になって戻ってくる不安や恐怖のため目立たないように努力してきたと答える。多くのことを後回しにして逃げてきただけだと。

ビロはオリビアを部屋まで送った。オリビアは人生は可能性に満ちている、まだ訪れていないだけと言い、自分を責めないで時期が来るまで待てばいいとビロを励ました。

オリビアが部屋に入ると大公がいた。見知らぬ人間とは親しげに話す癖に、夫と娘には目もくれないと文句を言う。オリビアはオリビア自身を望んで結婚したのではなく、自分の血にバトリ一族のものが混じっていることが大公の望みだったと知って幻滅していたのだ。バトリの血があるとはいえ、平民の育ちだったオリビアは大公には受け入れがたく、人柄を否定されていた。オリビアはもうこんな操り人形みたいな扱いは嫌だ、大公もオリビア以外に選択肢がないなら拒否する権利があると訴えた。大公は例え戦場に何度も行った替えのきかないいい種馬でも立てつくものは容赦なく首を刎ねると言い、家畜は家畜、生意気言うなと夫人を脅した。息子さえ産めば望む生活を送らせてやると言い、高貴な男の母親になれることは祝福だと言ってのけた。ドアの前では本を持ってきたビロが、聞こえてきた内容のあまりのことに立ちすくんでいた。

翌朝、ボロボロの体でうつろな表情のオリビア。こんなことがいつまでも続くなら生きていけないというオリビアに、早く子を産めば解放すると大公。望んだ子でなくてもエルジェーベトにたまには会いに行けと言い去る。

ビロがドア越しから声をかけ、オリビアがそんな状況でどうして希望が持てると言えるんですかと聞く。オリビアは生きていくのは理由が必要で、未来を信じることが大切だと言う。苦痛の耐えるだけの人生は意味がない、いつか訪れると信じるだけと。今はただ長い橋の上を歩いているだけ。ビロはオリビアも確信できてないですねと言うも、自分自身の鏡のようだと伝え、贈り物の本をドアの前に置いた。

そしてビロはようやくフェレンツ家から来た手紙を開ける気になった。

 

54話

嵐の中葬儀が行われている。喪服をきたラスロの所へビロが訪れ、結局ここまできたのかとラスロを非難する。ラスロにしてみればやっとだった。何をしたんだと聞くビロに、偶然フルーツの種が喉につまってヨゼフが死んだと教えるラスロ。食事担当者や他の使用人は罰を受け処刑された。

ビロは大きく笑うとラスロを睨み何をするべきか聞く。公爵を継承できるのはラスロとビロだけになった。逃げて解決できる問題じゃないとわかったとビロは言う。兄に従うと言うも、窮地に追い込まれてからの言葉は信用できない、影武者をするならば少しは信用できるとラスロは言った。

バトリ邸では、使用人がオリビアに食事を運んできたがなかなか口にしない。ビロからの本を読んでいるオリビアは妊娠していた。妊娠したら自由になれると思っていたオリビアだったが、まだ性別はわからない上、たとえ男の子が生まれても早死にしたらオリビアが必要になる、だからこの家にいなければならないと大公に言われてしまう。オリビアはこんな家畜扱いなら元の泥沼の生活の方がマシと言った。

馬に乗り先頭を進むラスロの影武者ビロ。矢が飛んできてわき腹にささり、意識を失い落馬する。

ヨゼフの死の原因がラスロだと疑っている家臣や元老が多く、今回の家臣の集まりでラスロが狙われれる危険があった。そのためラスロの立場が安定するまでの影武者だった。ラスロがビロに公爵の地位か富かと本当の望みを聞くが、ビロはただ未来を望むだけと答える。

馬舎で白馬の顔をなでるフードをかぶったオリビア。そこへアルフォンソという以前からオリビアに仕えていた使用人が来た。オリビアはここから連れ出してとお願いする。エルジェーベトに久々にあったが、母だとわからないようだった。自分自身が否定されたように感じたという。この家にいては苦痛しかない、ビロには待つようにいったけど、本当は自分自身を納得させるために言った言葉なのかもしれないといい、決断したのだった。まずはバフラフにいきたいというオリビア。一体どこにいくというのだ、とバトリ大公が突然現れた。


 

こうやって今まで読み進めてくると、バトリ大公の歪みがほとんどの原因ではと感じてしまいますね。その歪みの行きつく先がミゲルの誕生でしょうか。

そしてついにヨゼフが亡くなってしまいました。明らかにラスロが怪しいです。

未来をつかみに動き出した二人ですが、オリビアもビロも無事では済まない展開ですね。

それではまた次回に。

猫野: